歯磨き粉と歯磨きジェルの違いとは?赤ちゃんにおすすめは?
赤ちゃんの歯は、生え始めが早い子では生後4カ月ごろから生え始めるでしょう。
早くに生え始めた子は、歯磨きを開始するのも早めなければなりません。
虫歯にならないためにも、しっかりと歯を磨いてあげたいですが、そのためにはいずれは歯磨き粉も必要になってくるでしょう。
しかし虫歯予防のために使いたいと思っても、歯磨き後にうがいができないうえに、飲み込んでしまったらどうしようと心配になる人も多いでしょう。
歯磨き粉の使用は、歯が6本ほど生えてから、離乳食が完了する1歳ごろから使用を始めると良いと一般的にはいわれています。
それ以前までは、水をつけた歯ブラシで親が仕上げ磨きを行う。
もしくは、濡らしたガーゼなどを使い、歯をきれいに拭いてあげる程度でもよいでしょう。
離乳食を食べ始めると、歯には食べかすが付着します。
虫歯のもとになる糖分の高いものは、離乳食で与えることはあまりないので、しっかりと食べかすを取り除くと良いでしょう。
歯の汚れが気になってきたら、赤ちゃんにも使えるタイプの歯磨き粉を使ってあげると良いでしょう。
赤ちゃんの歯磨き粉の選び方
赤ちゃん用の歯磨き粉の選び方としては、歯磨き後にすすぎが不要のものがあるので、それを使うとよいでしょう。
すすぎ不要のものとしては、泡が立たない歯磨きジェル、もしくは液体タイプのものが存在しています。
歯磨き粉には多くの場合、研磨剤が使用されていますが、歯磨きジェルの場合には研磨剤が含まれていないものが多くなっています。
このような歯磨きジェルを使用した場合は、歯磨きの後に無理にうがいをする必要はないでしょう。
選び方の2番目としては、フッ素入りかどうかです。
フッ素入りを選ぶ際にはフッ化物の濃度が500ppm以下のものを選ぶようにしましょう。
フッ素が配合されているものは、歯を丈夫にし、虫歯予防になるとされています。
しかし6歳未満の子供の場合には、フッ化物の濃度は500ppm以下で十分であるといわれています。
歯のフッ素症に一番気をつける年齢に相当するので、フッ化濃度をしっかりとチェックしてから購入するようにしましょう。
そしてフッ化物の濃度をしっかりと確認したとしても、歯ブラシにつける量が正しくなければ意味はありません。
歯ブラシにつける量は、月齢ごとにしっかりと守るようにしましょう。
歯の生えはじめから2歳までの仕上げ磨きに保護者が行う場合には、切った爪程度の少量で十分です。
3歳から5歳になると、5ミリ以下で、3歳未満は、たとえ使用したとしても 1日1回の使用にとどめておきましょう。
3歳以上になると、1日2回使用できるようになります。
2歳ごろからは、歯磨きの後のうがいや吐き出しを教えてあげるようにしましょう。
歯磨き粉・ジェルの保管や品質に注意しましょう
また適量をしっかり守っていたとしても、親の目の届かないところで、ペロペロとなめてしまったり、飲み物と間違える危険性もあります。
甘い風味で小さな子供でもおいしいと感じるため、その味を知った場合には、手に取って食べてしまうことも十分に考えられるでしょう。
絶対に子供の手の届かない場所に保管するようにしましょう。
歯磨きの際にも、子供が自分で手にしないように細心の注意を払う必要があります。
赤ちゃん用の歯磨き粉や歯磨きジェルには、赤ちゃんが嫌がらないようにおいしい果物の味が付いているものが多く見られます。
反対に果物の味がいやだという子の場合には、味のないものや、自然な甘さのキシリトール味というのも存在します。
うがいができなかったり、飲み込んでしまう子も多くみられるので、もしも体内に入ったとしても安心で、食品にも使われているような成分でつくられているものを選ぶと良いでしょう。
どうしても気になるという場合には、歯磨きをした後に、水でぬらしたガーゼなどでふき取ってあげると良いでしょう。