歯磨き粉へのフッ素添加の是非はどっちが正しい?歯科医のフッ素推奨はウソ?
歯磨きについて情報収集をしていると必ずといって出てくるのが「フッ素問題」です。
フッ素問題というのは簡単にいうと、歯磨き粉や歯磨きジェルへのフッ素配合推奨、又は、フッ素塗付推奨派とフッ素危険派の対立です。
特に子供の頃からのフッ素による歯のケアを歯科医師から推奨されているだけに親としてはどっちが正しいの?と不安になりますよね。
フッ素問題の対立といっても、どちらかというと、推奨派の方が圧倒的に多いように感じます。
きちんとアンケートを取ったわけではないので、あくまでも肌感です。
どっちが正しいのか、専門家でもありませんし、論文などを読んだとしても、理解できるはずもありませんので、わかりませんが、赤ちゃんの歯磨きnaviなりの考えを紹介してみたいと思います。
フッ素推奨派と反対派の一般的な意見を知りたいという方は、「フッ素 安全」とか「フッ素 危険」などのワードでググってみてください。
基本的に安全なものなんてない
世の中に安全な物というものはありません。
ただ、安全な範囲だといえる基準が定められているだけです。
全てのモノは量と濃度次第で毒にも薬にもなります。
睡眠薬も用量を守って飲めば、不眠に悩まされている方の薬になりますが、大量に飲めば死にます。
誰もが料理に使う塩も量と体内での濃度次第で健康維持にも毒にもなります。
海で遭難してしまった際に海水を飲んでいると死ぬと言われますが、それは体というものは体内の塩分濃度を一定に保とうとしますので、塩分を摂りすぎた際には喉が渇いて水分補給をしたくなるようにできています。
普段の生活であれば、多少塩分を多くとっても水分補給によってバランスが保たれますが、海で遭難し、海水だけを飲んでいると、体内の塩分濃度が高くなり過ぎて死に至ってしまうわけです。
毒薬とか劇薬といったいわゆる人体にとって毒だといわれている物質とそうでないものを分けているものを知っていますか?
致死量に至る量で毒薬や劇薬が分けられています。
毒薬の方が劇薬に比べ、致死となる量が少ない物質であるわけです。
ですが、これは毒薬や劇薬に該当しないものがどれだけの量摂取しても安全であるということは保証していません。
というわけで、フッ素も人体にとっては安全だと言える基準があり、その範囲内であれば、安全とは言えるのかもしれません。
もちろん、基準が間違っていなければの話ですが。
それと、歯磨き粉などへの配合どうこうで語られる「フッ素」はフッ化ナトリウムのことで、元素であるフッ素ではなく、フッ化物といわれるものです。
フッ素は単体では自然界には存在せず、フッ化物として存在しています。
世の中にはフッ化水素というものもあり、フッ化ナトリウムと似ていますが、全く別物です。
化学の世界ではちょっとした名称の違いでも性質は全く違うということは多々ありますので、名前が似ているからというだけで同じようなものだと思うと痛い目に合いますので、注意しましょう。
配合量的に安全範囲内であるならば、ポイントは効果のあるなし?
フッ素の場合には歯磨き粉や歯磨きジェルに対して配合できるフッ素量に規定があります。
ppmという単位が出てきますが、%よりもさらに率の低い、百万分率という単位が使われます。
フッ素推奨派としては、ppm濃度が安全基準内であり、歯に対するメリットがあるから推奨しているということでしょう。
フッ素反対派は、安全かどうかも不確かであり、歯へのメリットすら疑わしいから反対ということです。
どっちが正解かなんてわかりません。
わからないので、この論争はひとまず置いておきまして、
仮にフッ素が虫歯予防に役立つとして、フッ素を使用する以外に虫歯予防はできないのかという点を考えたいと思います。
一旦歯周病はおいといて、虫歯だけを考えた場合、虫歯というのは虫歯菌が砂糖などをエサとして酸を作り、口内pHが5.5以下となることで歯が溶け出し再石灰化が出来なければ、溶けた状態が続き虫歯になるわけです。
子供が食事以外の時間もずっと飴などを舐め続けていると口内のpHが下がったままとなり、歯が溶け続けてしまい、虫歯ができやすくなります。
ですが、pHコントロールさえできれば、フッ素に頼らなくても虫歯予防はある程度できるのではないかと考えます。
1日3食以外の間食を防ぐ、砂糖ではなく、キシリトールなど虫歯菌のエサとならない甘味料のものに変える、口内pHが酸性に傾かないようにコントロールするなどの対策はできそうです。
口内pHを酸性に傾けないようにするには、酸性食品を控えることも方法の一つですが、もともと唾液というのはpHが6.8くらいなので、唾液がしっかりと分泌されれば、口内pHが酸性に傾くのを防ぐことができます。
寝ている間に虫歯ができやすいというのも、寝ている間は唾液の分泌量が減少するためでしょう。
唾液をしっかりと分泌するには食事の際にしっかりと咀嚼(細かくなるまでよく噛む)というのも大事なことです。
というわけで、フッ素が安全か危険か、メリットの有無についてはわかりませんが、フッ素以外にもお子様の歯を守るための対策というのはあるのではないでしょうか?ということをお伝えします。
フッ素の効果が本当であっても、一日中飴を舐めていたら虫歯を防ぐことは難しいように思います。
虫歯菌を増やさない、虫歯菌にエサを与えない、pHを下げないなど虫歯予防における対策法は色々あると思います。