キシリトールは虫歯予防になるは本当?キシリトールの効果とは?
数年ほど前から、キシリトールが入っているガムやタブレットがたくさん販売されていて、CMでも、その効果がうたわれているため、虫歯予防に良いという認識は日本でも非常に高まっています。ここではそんなキシリトールについてみていきます。
キシリトールとは?
そもそもキシリトールとは、シラカバやカシの木から採取できる成分を原料に生成された天然甘味料のことを指します。
多くのフルーツや野菜にも豊富に含まれていて、特に含有量の多い食べ物としては、カリフラワーやイチゴなどが代表としてあげられます。
どちらも100グラム当たり360ミリグラムほど配合されているといわれています。
そしてほんのわずかな数値ではありますが、人間の体内でも生成されているといわれています。
主な原産地となっているフィンランドでは、多くの国民が食後と寝る前に、摂取するといわれています。
これは小学校や中学校でも教育されていることであり、給食の時にもガムが配られているということです。日本でもこのような試みを取り入れている教育機関も増えてきています。
キシリトールの主な効果とは?
効果としては、まずは虫歯の原因にならないということがあげられます。
なぜ虫歯が作られるかというと、虫歯菌が出す酸によって浸食されていることによります。
しかしキシリトールは食べても酸が発生しないものです。
酸が発生しないどころか、酸を中和させる働きを持っています。
さらには唾液を出しやすくしてくれるため、口腔内を虫歯になりにくい環境にしてくれるのです。
そして虫歯予防だけでなく、侵食を防ぐ役割も期待できます。
キシリトールは、虫歯の原因となるプラークが歯に付着することを抑え、さらには歯の再石灰化を促す作用を持ち合わせています。
さらには虫歯の原因菌とされるミュータンス菌の活動を弱める働きもあります。
ミュータンス菌は、キシリトールをどんどん取り込むため、ミュースタン菌の働き自体が弱くなっていきます。
長期的に摂取することにより、ミュータンス菌の繁殖力はどんどん弱くなり、虫歯ができにくい口腔内の状態を作り上げることができます。
これらが虫歯予防に効果があるということになります。
また使用することによって、最大80パーセントもの高い水準で、虫歯予防になることが分かっています。
さらに同時にフッ素も配合している歯磨き粉を使うことで、その水準は最大90パーセントまでに高まるといわれています。
そしてこのようなものを使用するときに気になるのが安全面と言えるでしょう。
キシリトールの安全性について
安全性については様々な機関で研究されていて、多くの機関から安全であると評価を受けています。
またその安全性によって、1日にいくら摂取してもよい食品とされている国もあることです。
実は30年以上前から点滴の輸液成分として使われていますが、特に問題もなく使用されています。
キシリトール製品選びのポイント
しかしキシリトールを選ぶ際にはいくつかの注意点があります。
まず一つ目に、含有量をしっかりと確認するようにしましょう。
含有率が低ければ効果はあまり得られないといえるでしょう。
そのため必ず成分を確認する必要があります。
また、たとえ含有率が高かったとしても、ほかの甘味料が入っている場合には、避けた方がよいでしょう。
せっかく口腔内の環境を整えたとしても、虫歯の原因となる甘味料が含まれていては意味がなくなってしまいます。
できる限り人工甘味料も入っていない100パーセントのものを選ぶようにしましょう。
虫歯予防として使用するのであれば、最低でも70パーセントの含有率を持つ商品を選ぶと良いでしょう。
このように虫歯予防、虫歯の進行を遅らせるうえで、非常に効果的な食べ物であることがわかります。
虫歯になりやすい子供に摂取をすすめてみたり、自分自身のために摂取してみると良いでしょう。