子供が歯磨き粉を食べた!大丈夫なの?対策法は?
子供が歯磨き粉を食べた場合、直ぐに冷静な対処をして解決すべきです。
ものにもよりますが、子供用の歯磨き粉に合成界面活性剤を使用していない、無添加のジェル状製品なら誤飲しても大して問題はないでしょう。
しかし、気をつけたいのは大人用の歯磨き粉であり、添加物や合成界面活性剤、フッ素(フッ化ナトリウム)などを配合した製品を食べてしまうことです。
子供が歯磨き粉を誤飲した際の対処法
対処方法としては
1.「牛乳」を飲ませる。
牛乳に入っているカルシウムがフッ素(フッ化ナトリウム)と結合して、吸収させないようにするのがポイントです。
また、牛乳は胃の粘膜を保護する力があるため、誤飲してしまった子供の胃を守ることができます。しかし、牛乳アレルギーを持っている場合は別のやり方にすべきです。
2.「水」を飲ませる。
牛乳が一番良いですが、アレルギー持ちや冷蔵庫にないならば、水でも代用できます。
どうして、歯磨き粉を食べたあとに水を飲ませるのが良いかと言うと、化学成分やフッ素の吸収率が下がるからと言えます。
そのまま何も飲まずに放置すると、身体が歯磨き粉に含まれている成分を吸収する、もしくは体内に留まらせてしまうのが問題です。
しかし、水を飲ませれば、速やかに排出されるように促せます。ある程度は化学成分やフッ素が残ってしまう可能性は否定出来ませんが、高い確率で問題ある成分を排出させられるでしょう。
3.大量に食べた場合や異変がある場合は病院に連れていく。
特にたくさんの量を食べてしまったなら、なおさらの事と言えます。
内科で十分に対処してもらえますが、先生に診てもらう前に、牛乳か水はしっかり飲ませておくべきです。
4.強引なやり方ですが、「嘔吐(おうと)」させるやり方もあります。
最終手段ですが、あまりにもたくさんの量を食べてしまったら、嘔吐させる方が良い場合もあります。
ただし子供の場合は嘔吐させようとすると逆流した胃の内容物が気管に入ってしまう恐れもありますので、本当に最終手段であり、先に病院に連絡し指示を仰ぐべきです。特に6ヶ月未満の赤ちゃんの場合は無理に嘔吐させるのはやめましょう。
子供用の歯磨き粉で、ナチュラルが基本、無添加で合成界面活性剤を配合していないなら、話は変わります。
『飲み込んでも安心』という表記があれば、深刻になる程心配する必要はありません。
嘔吐は最終手段として行うべきです。
5.炭の粉末を水で溶かした飲料を飲ませるのも一つの手段です。(子供用の食べる活性炭などもあります。)
あくまで炭のグレードが高めな食品用が前提になりますが、炭は身体の中のいらない老廃物や化学成分を吸着させて、体外へ出す働きをします。
誤って飲んでしまった物の中には化学物質がタップリ入っています。
直ぐに炭を水で溶かした飲料を飲ませれば、いらない物をある程度は吸着してくれるのがメリットです。
まー本来であれば、ここまでする必要はないと思いますが…。
5つ挙げましたが、少量の誤飲の場合、まずは水や牛乳を飲ませて様子を見ましょう。
子供の様子をよく観察しましょう。
誤飲の際の危険度は飲み込んだ量に比例しますが、個人差があるので、少量でも異変が見られる場合にはすぐに医療機関を受診すべきです。
また、あくまでも歯磨き粉を飲み込んでしまった場合の対処法であり、どんなものを誤飲した場合にも上記の方法が良いとは限りません。
石油系のものを誤飲した際に牛乳や水を飲ませるのは逆効果となることもあり、誤飲においては「何」を「だれだけ」飲んで「どのような症状」かをしっかりと把握し、状況に応じた対処をしなければなりません。
最近では小児科のホームページなどでも誤飲時の対処法などについて紹介されていたりもするので、そういったページを印刷して保管しておき、いざという際に参考にできるようにしておくと良いでしょう。※スマホなどで画面のスクリーンショットを残しておくのも良いです。
繰り返しますが、子供用のナチュラルな歯磨きアイテム(洗浄剤)なら、飲んでも心配は少ないです。食品レベルのグレードならさらに安全です。
歯磨きの際の誤飲ではなく、子供が勝手に歯磨き粉を手にとって誤飲するケースも考えられますので、保管場所は子供の手の届かない場所にするのは基本となります。