子供の仕上げ磨きはいつから始めていつまでやればいい?
世間の人に毎日歯磨きをしていますか、と質問したら、約9割の人が「はい」と答えるそうです。
しかし大人でも虫歯はなくなりません。
つまり磨いてはいますがちゃんと汚れが落ちていないということです。
大人であってもこうなのですから、いくら教えられていても小さな子供がきっちりと自分の歯を磨くことは難しいことだとわかります。
その為、子供の頃から正しい歯磨きを行う習慣付けが大切となります。
子供の仕上げ磨きはいつから始める?
親や子供に乳歯が生えてきたらしばらくは本人のかわりに親が磨きます。
つまり、乳歯が生えてきていよいよ歯磨きを開始するという時から親による仕上げ磨きは始まります。
歯が生えるまでは歯磨きのための準備期間として顔などを触ったりしてふれあいに慣れさせるようにしましょう。
乳歯が生えたら柔らかい歯ブラシや布でゆっくりとぬぐうようにしましょう。
1~5歳くらいからは自分で歯ぶらしをもたせて磨かせるようになりますが、一般的にはその後仕上げ磨きをするでしょう。
自分から歯磨きをすすんでする子供はいませんし、歯磨きが大好きだという子供も滅多にいません。
大人でも面倒くさい動作ですから、少しでも楽しいと思わせて習慣づけることは大切です。
歯を磨く習慣をつけさせることなく親が放置していれば、そもそも虫歯になりやすい乳歯はすぐに虫歯になってしまいます。
仕上げ磨きはいつまでやるべき?
ではこの親による仕上げ磨きはいつまでやるべきなのでしょうか。
歯医者によると子供が自分の力で歯の汚れを落とせるようになるのは小学3年生くらいだそうです。
力の入れ方や触り方など難しく、つまりそれまでは基本的には磨けていないということですから、親の仕上げ磨きは必ずいります。
しかし小学3年生になれば自動的にちゃんと磨けるようになるのかといえば、そうでないことは大人である自分達が一番よく分かっているはずです。
まずは歯磨きの習慣をつけさせることから始め、とにかく大人が仕上げをして汚れをキチンと落とすことが大切です。
子供の歯磨きの様子をみて口の中をチェックし、親の仕上げが必要かどうかを判断して徐々に卒業するようにしましょう。
永久歯ではなく乳歯だからちょっとぐらい大丈夫はNG
乳歯は約10年くらいで抜けるものですから、虫歯になってもいいと思っている方がたまにいます。
しかし、乳歯であっても虫歯になることはやはり良くありません。
乳歯が虫歯になったのに放置していて歯を取らなければならなくなってしまった場合、隣あっている歯が移動して元々永久歯が生えてくる場所を邪魔してしまうことがあります。
すると永久歯が正しい場所に生えなくなってしまったり、かみ合わせや歯並びが悪くなってしまうでしょう。
そして虫歯が悪化してしまった結果、歯茎に膿がたまると次に生えようとスタンバイしている永久歯のエナメル質がとけて歯質に影響を与えます。
どうせ抜けてしまう乳歯だからといって放置しておくことは、その後の口内環境に著しい悪影響を与えてしまうという認識を持ちましょう。
また、大きくなって親に触られることを子本人が嫌がることもあります。
しかし小学校の高学年にもなるとスポーツドリンクなどを多飲したり、習い事などで歯を磨く習慣がおろそかになってしまったり、時間が不規則になることで食生活が荒れることもあり、虫歯は出来やすい状況であることが多いのです。
親に触られることを拒否される場合には、学校での歯科検診は別にして、半年に一度は歯医者へ連れていって検診をし、しっかりと磨けているかどうかをみてもらいましょう。
歯医者に説明されると素直に話をきき、歯を磨くことを努力しだすこともあります。
あまりにも嫌がる場合には、しっかりとコミュニケーションをとってその原因を探る必要があります。
後々のことを考えて対話で解消するようにしましょう。
親が仕上げ磨きが出来るうちは、出来るだけやることが大切です。
虫歯はないに越したことはありませんし、その後の生活にも大きな影響を与えるのです。