舌が邪魔して子供の歯磨きがうまくできない!どうすれば良い?
基本的に子供の仕上げ磨きは、自分でしっかり歯を磨くことができる12歳ぐらいまでは行った方がよいと言われています。
ある程度の年齢になればそれほど気にならないかもしれませんが、小さいうちは仕上げ磨きをしてあげている時に、奥歯の裏の部分を磨こうとしたときに、舌が邪魔をしてしまい上手に磨けないというケースが多く見られます。
奥歯の裏の部分を磨くときに、舌が邪魔だからといって歯ブラシで押しのけるなど無理やり磨こうとすると、おえっとなってしまったり嫌がってしまうなど大変です。
これがきっかけとなって歯磨き嫌いになっても困るので、邪魔になる舌をどうにかして上手に歯磨きをしてあげたいものです。
仕上げ磨き時に邪魔をする子供の舌対策
舌が邪魔をしてうまく歯が磨けない時の対処法としては、まずは声を出してもらいましょう。
実際に「あー」と声を出してもらったり、それでも邪魔な場合には、「おー」と言ってもらうと舌先がとがることになるので、磨きにくい奥歯の裏の部分も磨きやすくなるでしょう。
しかし「おー」と言ってもらっているときは、仕上げ磨きをする側からは口の中が見えにくくなってしまうので、何となくの感覚で磨かなければなりません。
次に何かの棒を使用する方法です。
歯ブラシとは別に、反対の手で棒のようなものを使って舌を軽く押さえて磨くという方法が挙げられます。
一番良いものがアイスキャンディーの棒で、これで押さえることで邪魔されることがなく、磨きにくい部分でも磨きやすくなるでしょう。
アイスキャンディーの棒は平べったく、サイズ的にもちょうどいいので使いやすいでしょう。
また棒を使う場合には、その棒に対して名前などを付けてあげると子供も喜ぶことでしょう。
例えば虫歯をやっつけてくれる棒、魔法の棒などと名前を付けてあげると、喜んで磨かせてくれることでしょう。
アイスキャンディーの棒を使った方法は、仕上げ磨きをする側からも非常に見やすく、便利に利用することができるでしょう。
また同じ原理として歯医者さんでも使われている先に鏡が付いていて歯をうつして確認できるものを使ってもよいでしょう。
デンタルチェックミラーや歯鏡などとよばれているので、ドラッグストアや通販などで購入すると良いでしょう。
また近年では100円均一の店でも販売されています。
どうしても歯ブラシを奥に入れられない場合の対処法
もしも歯ブラシがどうしても奥に入れられなくて磨くことができないという場合には、ガーゼを指に巻いて直接奥歯を磨くのもよいでしょう。
これは歯が生えたての乳児によくつかわれる方法ですが、この方法であれば歯ブラシを使うよりもおえっとなりにくく、磨きやすいと言えるでしょう。
この方法を使う際には指をかまれないように十分な注意が必要です。
専門家にアドバイスをもらう
このようにさまざまな方法が挙げられますが、一番良い方法は歯医者さんでこの悩みを相談して、その子供にあった磨き方を見つけていくことです。
力を込めて歯磨きをしてしまうと、歯や歯茎を傷つけてしまうことにもなり、磨き残しも出てくることでしょう。
歯並びは個人差が大きいため、どの部分に磨き残しが出やすいのかなどを、歯の専門家に聞くということは確実と言えるでしょう。
歯磨き以外のオーラルケアも忘れずに!
そして歯をきれいにすることは決して歯磨きだけではありません。
普段から唾液の分泌をしっかりと行うことで、口腔内の環境は良くなることでしょう。
唾液には実は免疫物質も含まれているので、唾液をしっかり分泌させることによって、細菌は減少していきます。
唾液を分泌させるためにも食事の際にはしっかりと食べ物をかむことを促していきましょう。
子供に食べ物をよく噛ませるためには声かけが必要です。
『かみかみ』や『もぐもぐ』と遊び感覚で言葉にして伝えてあげると、機嫌よくしっかりと噛むケースが見られます。
子供の歯磨きは、その子にあった方法を見つけていくことが最も大切です。いろいろな方法を試してよい方法を見つけ、子供にとって楽しい歯磨きを習慣づけていきましょう。