仕上げ磨きなしで子供に歯磨きを任せるのは何歳から?
子供の虫歯を予防するためには、親の仕上げ磨きが非常に重要だといえます。
しかし幼いころは当たり前に行っている仕上げ磨きですが、いつまで続ければよいのかと思っている人も多いものです。
中にはできる限り早く自分で上手に歯磨きができるようになり、仕上げ磨きを卒業したいと考えている親も多いことでしょう。
しかし仕上げ磨きなしで歯磨きを任せるのは何歳からなのかを判断する基準は明確には定まっておらず、親の考えによって考えなくてはならないためなかなか難しいものと言えるでしょう。
年代によって変化する歯の状態から考える
そもそも仕上げ磨きを続ける理由としては、生えたての永久歯が非常に虫歯になりやすいものだからです。
4歳や5歳ごろの幼児から小学生の間に多くの子供は乳歯が抜け落ちて、永久歯が生えてくることになります。
生えてきたばかりの永久歯は、象牙質が非常に柔らかい状態にあり、虫歯になりやすい傾向が強いものです。
またこのころは歯が生えかわるために歯がぐらぐらしているのが気になって上手に歯が磨けなかったり、永久歯が生える過程で歯茎が痛くなったり腫れてしまうなど、一人では上手に歯を磨くことが難しくなります。
また6歳ごろから12歳ぐらいにかけて、つまり小学生の間に永久歯は順番に生えかわります。
この時期は永久歯と乳歯が混在している時期で、乳歯もあればぐらぐらの乳歯もあり、生えかけの永久歯や完全に生えている永久歯と、ごちゃまぜの状態になっています。
このような状態は非常に磨きにくく、歯磨きがまだ上手ではない子供に一人で歯を磨くことを任せておくのは、虫歯のリスクを高めると言えます。
たとえ仕上げ磨きを恥ずかしがったとしても、永久歯がすべて完全に生えそろう12歳までは、最後のちょっとだけに磨かせてとお願いするのもよいでしょう。
このように生えかわりの時期には虫歯を予防するためにも、親による仕上げ磨きが非常に重要になるのです。
そして小学校高学年の子供であっても、実際にはほとんどの子が上手に磨けておらず、磨き残しがたくさんあるまま歯磨き覚えてしまう子が多く見られます。
歯を磨きながらテレビを見ていたり、ゲームをしていたりする子も多く、テレビやゲームに集中が行ってしまい、ただ歯ブラシをくわえているだけの子供も多いことでしょう。
このように途中で歯を磨くことをやめてしまう子が多いので、それをサポートする意味でも、親の仕上げ磨きは必要だといえます。
仕上げ磨きの卒業時期は?
これらのことを踏まえると親の仕上げ磨きなしで歯磨きを任せられるのは、およそ12歳前後と言えるでしょう。
この時期になると歯の生えかわりもある程度終了し、磨き方に関しても正しい磨き方を覚えられるようになります。
幼いころは奥歯の磨き方がいまいち理解できないという子も多いですが、12歳前後になるとこれらもだんだんと理解できるようになってきます。
もしも12歳よりも早い段階でも、自分の力でしっかりと歯を磨くことができているのであれば、仕上げ磨きを卒業してもよいでしょう。
しかし自分で上手に磨くことができていないのに、めんどくさい、大きくなっても仕上げ磨きをしているのが恥ずかしいなどの理由でやめてしまうのは避けた方がよいといえます。
虫歯を予防するためにできる限りしっかりと親が行っておきたい仕上げ磨きですが、子供の歯磨きの上達に合わせて、仕上げ磨きを卒業するタイミングを検討すると良いでしょう。
また虫歯の予防として大切な話上げ磨きですが、大切な親子のスキンシップの時間でもあるといえるでしょう。
小学校中学年にもなれば、親とのスキンシップを恥ずかしがったり、いやがったりする子も増えてきます。
この時期だけだと思って、虫歯予防とスキンシップのためにもできる限り仕上げ磨きは続けていくとよいでしょう。