子供が歯磨きをするとえづいたり吐いたりする原因は?対策するには?
まだ子供が小さなうちは歯磨きの行程の全てや仕上げを親がサポートしてあげる事になりますが、えづいたり、吐く等が見受けられるのは何らかの病気を患っているのではないかと心配になるものです。
よくある理由としては風邪をひいていて熱が出ている場合が考えられるため、額に手を当ててみる方も少なくないですが、平熱であり異常が無いからこそ起因がわからずに対策が難しく感じられます。
歯磨き時の子供のえづきや吐く行為についてみていきます。
子供の歯磨き時のえづきや吐く行為の理由
基本的には簡単な事が引き金となっており最も多くの子供に見られるのは咽頭反射というもので、扁桃腺の付近にある部分に刺激が加えられると吐きそうになることです。
奥歯などを磨こうとすると必然的に根本にまで歯ブラシが届いてしまいますが、奥深い所に行き届いてしまうと反射的に吐き気を覚えて苦しそうにしてしまいます。
また、歯磨きを実行する時には欠かすことができない歯ブラシも影響しており、体調不良時に病院を受診した際に医師が喉の状況を確認すべく銀色のヘラを挿入しますが、そうした過去の記憶が思い出されて似ている事が行われた時に思わず気持ちが悪くなってしまいます。
大人であってもつい思い出してしまい吐くような咳をする方が多いですが、純粋で神経質な子供となれば尚更鮮明に思い出してしまいます。
予防してあげるためには用いるブラシを今よりも小さな物に切り替えてあげると良く、大まかに動かさずに慎重に少しずつ奥に入れていくようにするのも効果的です。
空腹が理由の場合も
また、子供は成人に比べると胃腸の動きが活発なので少し前に食事を終えたのにも関わらず既に空腹感を覚えている事例があります。
歯磨きをするのは食後なのですが、親にとってはまだ満腹感を覚えている時でも我が子においては既に空腹を感じ始めている可能性が高いです。
お腹が空くと気持ち悪さを覚えますが人体の構造が同じである小さな子でも例外ではない上に、食道の距離がまだ短いのでますます具合が悪く感じてしまいます。
お腹が空くことが吐くきっかけになっているのなら保護者のサポートがなお一層重要度を増すので手厚い支援をしてあげるのが大切になり、より良いのは歯磨きを急かさずに待ってあげてその前に何か食べ物を食べさせてあげます。
そして、近年は子どもであっても朝に何も口にすることなく学校に通学してしまう方が多いのですが、朝食を食べない事によって歯磨きも十分に行えなくなり疎かになるため朝食を毎日しっかりと食べさせてあげる工夫も同時に必要になります。
子供の歯磨きをしっかりと観察しよう
さらに保護者として行えるのは子供が自発的に歯磨きをしている時の姿勢をよく観察してあげて、違和感があったら癖にならないうちに正してあげるということです。
ブラッシングをしていると唾液が分泌されたり泡が生じるので溢れないように思わず上向きにしたくなりますが、上下に動かすようになると必要以上に奥まで入れてしまいますし呼吸が苦しくなって吐くようになります。
そのため分泌物などが垂れても問題が起こらないように洗面所の洗面台の前できっちりと立ったり、洗面器を受け皿として受け止めてあげるのも有効的です。
加えて姿勢としては若干下方向を見るようにしていると喉の方に向かって液体が流れ込むことも無くなり、不意に飲み込んでしまうといったトラブルも事前に防げます。
このように物理的な動作や姿勢も重要度が高いのですが、同時に手配しておくと良いのは歯磨き粉をできるだけ刺激の少ない製品に切り替えてあげるという事です。
一般的なのはミントの香りなどで臭いを消して爽やかな気持ちにさせてくれますが、子供においては大きな刺激物になるので使った際に爽やかさを覚えるものよりも、可能な限り泡が出にくくて口内が膨らみにくい歯磨き粉を選定するのが吐くのを抑えるきっかけにさせられます。